本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

12月3日(木)夜、「知活人」オンライン・ディスカッション「会社じゃ話せないコロナの本音を語り合う」を盛況にて開催

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12月3日(木)夜、「知活人」オンライン・ディスカッション「会社じゃ話せないコロナの本音を語り合う」を開催しました。
テーマを設けた初の会で、夜遅くまで、盛り上がりました。
参加いただいた方々には、心から感謝いたします。

「会社じゃ話せない」というあいまいな定義をテーマに加えましたが、この言葉の定義に各人で差があり、興味深かったです。
運営からのインプットトークからはじまり、本音のレポートや意見交換がたくさんありました。

京都のライターさんやラジオ放送局のリーダーといった、地域活動を積極的にされている生来知活人の方々や、野菜の販売と生産支援を精力的に手掛けられる方、ITエンジニア、運輸のプロ、版元書籍編集者など、全国津々浦々から、さまざまなお役目を持った方々が集まってくださり、たくさんの対話の機会をくださりました。

中でも、引きこもりやホームレスの支援をライフワークとされる方の活動と発言が、とても印象的でした。
「最近は、昨日まで会社勤務など普通に生活されていたように見える方々やそのご家族が、ホームレス支援の場に来られるようになった」というレポートは、印象的というか、もはやショックでした。
この方の発言でもう一つ印象に残ったのは、「かつては困った人がそうでない人に助けられていたが、最近は困った人が困った人を助け合っている」というもの。
以前は「困っている!」という人が他人から与えられる(ヘルプを施す)という構造でした。それがいまや、「困っているのはお互い様」のマインドで支え合っている、というのです。一つの、これからの新しい生き方が暗示されているようです。
またこのときは、「コロナ禍で、命か経済(カネ)か?」という深い問いも共有されました。
限られた時間の中、書ききれないほどの言葉がたくさん交わされました。

「困っているのはお互い様」の精神に立ち返ると、これからの生き方の中に、「思いやりの贈与」が出てくるのはほぼ明らかだと、今回の会を通して感じました。同時に、いままでとは異なった、地域通貨でもベーシックインカムでもない、新しい貨幣経済が生まれることでしょう。

「知活人」オンライン・ディスカッション、また日時やテーマが決まりましたら、ご連絡を差し上げます。

三津田治夫