本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

現代西洋哲学の教養が楽しく身につく22年前のベストセラー:『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル著)

全世界で2300万部を売り上げたいわずもがなのベストセラー。「これは面白い」という人が多く当時から気になっていたが、このページ数に圧倒され読むことを長らく拒んでいた。数年前ブックオフで100円で購入していたので、書架から取り出し、一気に読んでみた…

11月11日(土)に、「本とITを研究する会」第2回目セミナーの開催が決定

11月11日(土)に、「本とITを研究する会」第2回目のセミナーの開催が決定いたしました。今回は参加人数を10名に限定し、分科会的な学びの場としました。いまやITとは切っても切り離せない「ライティング」がテーマです。書くことに対するお持ち帰りがいただ…

混迷の時代に「大衆とはなにか?」を考える:『大衆の反逆』(オルテガ・イ・ガゼット)

ネットにつながる大衆、街に群がる大衆、投票する大衆、列車に乗り込む大衆、旅行に大挙する大衆……。いまや当たり前に大衆の時代だが、それが認知されたのが20世紀前半。一世紀近く前の混迷の時代に書かれた書物から知恵を拝借すべく、某月某日、都内某所で…

混迷の時代に「古典」を読む価値:『永遠平和のために』(エマニュエル・カント)

「情報氾濫の時代」「ゴールの見えない混迷の時代」「リーダー不在の時代」などなど、いまの世の中、しばしばこのように表現される。確かにその通りで、有史以来、時代の変わり目は必ず先行き不透明になる。そんな時代に、時代を画す知性や知恵が現れるとい…