本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月9日(金)「“人が集まる”ライティング入門」~第3回分科会 本とITを研究する会セミナー~、開催します。

本とITを研究する会、第3回分科会のテーマは「“人が集まる”ライティング」と題し、経営者や採用担当者に向け、企業に人を集めるための、ライティングを通したWeb上での表現テクニックをお話しします。 IT編集者の私がこのようなテーマを話す理由は、編集者と…

「東欧のエクソシスト」は意外に面白い:『尼僧ヨアンナ』(ヤロスワフ・イヴァシュケヴィッチ著)

今回は、ワイダ晩年の映画『菖蒲』の原作も書いたポーランド文学者、ヤロスワフ・イヴァシュケヴィッチの作品を取り上げる。 『尼僧ヨアンナ』と聞くと、1962年のイエジー・カヴァレロヴィッチの作品を思い出す映画ファンも少なくないだろう。東欧文学独特の…

コミュニティと共産主義、そして美しい造本は、多彩なエクスペリエンスを与える:『ヴォルプスヴェーデふたたび』(種村季弘著)

1980年に刊行されたこの本、楽しみながら味読した。19世紀後半にドイツに作られた芸術家コミュニティ、ヴォルプスヴェーデをめぐるエッセイ集。 現在でもドイツはブレーメン郊外に観光地として存在するヴォルプスヴェーデ。詩人リルケが一躍有名にした村であ…