本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

12月13日(金)、「有楽町のナイトミュージアム観覧&相田一人館長の作品秘話に耳を傾ける夕べ」緊急開催決定!

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このたび、本とITを研究する会の特別企画として、作家の相田みつをさんのご長男で相田みつを美術館の館長である相田一人氏により、相田みつをさんの作品を囲みながら、作品のことや創作論、グラフィックデザイナーとしての活動など、相田みつをさんの魅力を余すところなく語っていただくことが決定いたしました。

そして今回は、相田一人館長の計らいで、閉館後に本とITを研究する会のメンバー限定で入館いただき、作品を観覧し、講演を聞いていただくという、またとない場を設けていただきました。

現在決定している事項を以下にお伝えします。
(詳細は、集客サイトができ次第追ってご連絡を差し上げます。)

●場所:相田みつを美術館 展示室(有楽町東京国際フォーラム地下1階)
●開催日時:2019年12月13日(金) 19:00~20:00(閉館:20:30)
●受付開始時間:18:15~
●入場料:3000円(税込み、入館料込み)
●チケット販売サイト:【12/13(金)開催】「有楽町のナイトミュージアム観覧&相田一人館長の作品秘話に耳を傾ける夕べ」 ~本とITを研究する会 大人の遠足特別編~ - 本とITを研究する会 | Doorkeeper

●会場URL:http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html


< 相田みつを(あいだみつを)プロフィール >
書家・詩人。大正13年1924年)栃木県足利市に生まれる。
旧制中学のころから書や短歌に親しむ。
その後「自分の言葉・自分の書」をテーマに、独自のスタイルを確立し、数多くの作品を生み出す。
昭和59年(1984年)『にんげんだもの』(文化出版局)が出版され、作品が広く知られるようになる。
平成3年(1991年)67歳で永眠。

< 相田一人(あいだかずひと)プロフィール >
相田みつを美術館館長。昭和30年(1955年)栃木県足利市生まれ。
書家・詩人である相田みつをの長男。
出版社勤務を経て、平成8年(1996年)東京銀座に相田みつを美術館を開館。
『じぶんの花を』『本気』『ある日自分へ』(文化出版局)、『いまから、ここから』(ダイヤモンド社)などの編集、監修に携わる。
著書に『父相田みつを』(角川文庫)『書 相田みつを』『相田みつを 肩書きのない人生』(文化出版局)がある。
平成15年(2003年)11月、東京国際フォーラムに新美術館をオープン。
現在、美術館業務の傍ら、全国各地での講演活動や執筆活動を行っている。


私がこの企画を考えた経緯をお話しします。
夏に偶然、私は相田みつをさんのこともよく知らず、相田一人館長の講演会に参加する機会がありました。
作品の解説や生前の音声や動画を見ながらの講演を通し、作家さんの意外な側面に触れることができました。
そして、一編集者として、心が深く揺さぶられました。

そのエピソードの一つが、相田みつをさんには詩作に10年、書くのに10年、延べで20年かけて作る作品もあるということです。
あれだけ短い文字を長年かけて紡ぎあげ、数えきれないほどの紙に書きあげ、一つの言葉、一つの思いに対して20年をかけるというのです。

また、ひらがなが多く、だれにでもわかりやすいあの作風は、決してひらめきではなく、仏典や短歌を徹底して読み込み、咀嚼し、換骨奪胎した結果だというのです。

ここまで言葉に命を懸けた人はいるのだろうか?
いまの編集者や出版人に、そういった思いはあるのだろうか?
出版不況の根幹には、言葉に対する感性の鈍りがあるのではないか?
そもそもものを生み出すとは、なんなのか?

これが、私の心が深く揺さぶられた大きな要因です。

このような思いを本とITを研究する会のメンバーと共有したく、また、言葉や出版、作品、文化に対する問題意識を共有したく、今回のような場を設けさせていただけたらと、相田一人館長にご相談したところ、ありがたいことに、快諾をいただきました。

美術館を開館し、運営し、人々に作品を広めていったという根気強い活動を続けられた相田一人館長の言葉は、新規事業や新規サービスの提供を模索する企業人たちにも深く響くはずです。

ここでしか聞けない内容です。

ぜひご参加ください!

三津田治夫