本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』の中国語簡体字・繁体字版の翻訳出版版権が販売決定

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プレジデント社様から、『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』の中国語簡体字繁体字版の翻訳出版版権が販売された、とのご連絡を受けました。
この場を借りて、この企画に携わっていただいた関係者の方々に、厚くお礼申し上げます。
これをもって近々、中国大陸並びに台湾に『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』の翻訳版が配本される予定です。

私が編集者になって担当書籍が初めて翻訳版権が売れたのは台湾で、その時の書籍のテーマはマイクロソフトASPSQLのプログラミング入門書(『ASP/SQLで作るWebデータベース入門』)でした。
「これは素晴らしい技術書だ!」と、わくわくしながら年末年始お正月返上で休まず本づくりをしていました。出版後すかさず台湾からオファーがかかり、とてもうれしかった記憶は昨日のことのようです。
国内での販売では取り立てて目立ちませんでしたが、「見ている人は見ているのだなあ」と、自分一人で納得していました。
そして、あれから20年。
台湾がIT立国になって見えたことは(2018年9月に台北と高雄に行ったときには驚愕)、編集制作した「取り立てて目立たないいIT書籍」の版権を粛々と買い続け、粛々と日本人の知見を吸収し、知らぬ間に日本の技術を乗り越えていた、という物語です。

本の力、技術の力、人の力、恐るべしです。

そして、私が制作し翻訳出版されたIT書籍がオードリー・タン氏にも読まれていただろう(はずだ)と考えると、誇らしくもあり、また、ITが変える未来の世界への期待もますます膨らみます。
『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』は、他のアジア諸国からも版権取得オファーが来ているとの報告を受けています。
私が作り手となって初めて体験した翻訳書籍出版の成功を祈りつつ、本作品が我々アジアの読者のITリテラシー向上に貢献できることを心から祈っております。
重ね重ね、本作品の制作や営業にかかわられた関係各位には、厚くお礼を申し上げます。