本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

セミナーレポート:「AI(人工知能)ビジネスの可能性を考える」 ~豊かな対話の場を共有~

2017年8月26日(土)TKP新宿ビジネスセンターにて、「AI(人工知能)ビジネスの可能性を考える」~第1回 本とITを研究する会セミナー~が、満員御礼にて無事開催されました。その一部始終をお届けします。 ●AIは情報の「予測」と「分類」をしているだけ登壇…

満員御礼にて、セミナー、無事終了しました

8月26日(土)、満員御礼にて「AI(人工知能)ビジネスの可能性を考える」~第1回 本とITを研究する会セミナー~ https://goo.gl/74tiZf が無事終了しました。この場を借りて深く感謝、お礼を申し上げます。皆様とお目にかかれ、本当に嬉しかったです。また…

自由と奴隷制の原理から覚醒するプロセスを考える:『自由への大いなる歩み』(マーチン・ルサー・キング著、岩波新書)

キング牧師というと非暴力でアメリカ公民権運動を貫いた偉人である。最近では、トランプ大統領の白人至上主義者的発言が指摘されたり、彼の父親が実はKKK(白人至上主義結社)のメンバーだったと暴露されるなど、米国内では改めて差別の問題が問われている。…

第3次人工知能ブームは、私たち人類に「問い」を投げかけてくれた

第3次人工知能ブームの与えた貢献は、人類の未来の可能性や利便性を高めるといった期待以前に、私たち人類に「問い」を投げかけたという点にある。 つまり、「知性ってなに? 人間ってなに? 身体ってなに?」と、AIは、人が自問自答し、人が哲学的になるき…

日本ロボティクス黎明期の記録② ~フロントエンド・プログラミングの新しい形~

「UXデザインワークショップ」として、2016年7月、都内でPepperプログラミングのワークショップが開催された。 「ロボット演劇」を編み出した平田オリザさんの演劇・演出の手法が、いかにPepperプログラミングに有効かが、さまざまなワークと共に伝えられた…

いまを予見する貴重な講演の記録。ノーム・チョムスキー教授が示す、人間のこれからあるべき姿 ~来日講演『資本主義的民主制の下で人類は生き残れるか』に行きました~

2014年、上智大学四谷キャンパスで、『資本主義的民主制の下で人類は生き残れるか』(Capitalist Democracy and the Prospects for Survival)と題するノーム・チョムスキー教授の講演を聞いてきた。現代資本主義の崩壊やポピュリズム政党の出現、そして、AI…

日本ロボティクス黎明期の記録①

2015年、劇作家の平田オリザさんがpepperのプロジェクトにかかわられた件を東京藝術大学や豊岡市の関係者に取材し、記事にしました。 志賀直哉にまつわる古風な温泉にpepperとは、なかなか風流なものです。pepperプロジェクトの背景やその未来まで、本ブログ…

セミナー/イベントは、共鳴と化学反応が起こる貴重な場 ~モーツアルトから得た考察~

8月26日(土)に、本とITを研究する会第1回記念セミナー「AI(人工知能)ビジネスの可能性を考える」(https://goo.gl/74tiZf)を開催するが、それを踏まえて、ライブイベントにはどういった意味と価値があるのか、以下、考察してみた。 以前、エーリッヒ・…

原爆投下日にあたり、ビキニ環礁で被爆した大石又七さんの講演メモ

72年前、1945年の明日、8月6日、午前8時15分、核兵器が人類に初めて使われた。広島に原爆が投下された日時である。 それから9年後の1954年、ビキニ環礁で操業中の漁船、第5福竜丸が米軍の核実験に巻込まれ被爆した。 その模様と後日談は『ビキニ事件の真実――…

参加者と「ストーリー」を共有するべく、コミュニティ第1回記念セミナーを開催します

他人の共感を得て意識を共有するためにも「ストーリー」(物語)は大切。その人ならではのエピソードや事件が時間的な前後の脈絡でつながり、ドラマを織りなす。そしてドラマであるから人は共感する。 出会いと対話を通し、参加者と「ストーリー」を共有する…

第13回・飯田橋読書会の記録:『白痴』『堕落論』(坂口安吾 著) ~文学作品を読み、「共感力」を高める。~

「小説を多く読むことが他人の心理状態の理解につながる」という研究成果があるらしい。文学作品を通じ、他者の考えについて想像することができるようになるという。 「共感の時代」といわれるいまこそ、文学作品の価値は高いといえる。いまの時代を豊かに生…