大変興味深く拝読した。30年前に読んでおいたら、いまの世界の見方が大きく変わっただろう。「なんでいままでハプスブルク帝国を知ろうとしなかったのだ!」と、長年のもやもやが解かれた印象が、今回の読後感だった。 東欧の本質はソビエトではなくハプスブ…
1088ページという長尺でありながらも、作品を通して人間パゾリーニに迫るという一貫した視点がブレない名作。 パゾリーニという名前を聞いただけでも、「ちょっとなぁ……」となる人は少なくない。エロ、グロ、汚い……、という単語でひとくくりに片づけられるこ…
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