11月12日、都内のホテルにて行われていた「Perlカンファレンス」が終了した。Java対応の話や日本語の問題、またWindows NTで利用するPerl for Win32などと、従来のUNIXといった範疇でのみとらえることのできない、盛りだくさんの内容を取り込んでいた。また、あるカンファレンスでは、通訳者が手配できず英語のみでの説明となったが、急遽飛び入りで会場から通訳者が現れ、参加者が通訳を行うという一幕もあった。まさに“フリー”というか、Perlコミュニティの懐の深さや暖かさを味わうことができるカンファレンスだった。
大学を卒業して、System Development Corporationという会社でコンパイラの設計をやったり、JPL(ジェット推進研究所)にもいました。ここではマゼラン計画に携わりました。あの計画は成功を収めましたね。最近の話題ではマーズパスファインダーがありますが、残念ながらこのときにはもういませんでした。そのあとは、ハードディスクメーカーのSeagateに買収されたNetlabにいました。
Larry Wall氏は、自らが開発したPerlを、「美しくないが問題解決には最適の言語。我々の話し言葉でたとえると、台所で交わされる言葉のようなもの」と言い表す。少々謙遜の意味も込められているのだろうが、前述の『プログラミングPerl』の表紙の絵柄であるラクダに、「ラクダは醜い生き物だが、特定の作業をこなすには最適の生き物」という意味も込められているということからもうなづける。
基調講演のテーマは、「Aikido for Programmers」と題されている。同氏が趣味で行っているともいう合気道。このテーマは、宇宙と人間の融合をはかる合気道という言葉を、コンピュータと人間の融合をはかるPerlと掛け合わせたものだ。また合気道は、「上達すればするほど動きが少なくなる。プログラミングも同じこと」とも付け加える。
自身や家族の生命の恐怖にさらされながら、黒人たちは徹底して非暴力主義を貫き通した。 非暴力主義と無抵抗は同一ではない。 非暴力主義とは、「暴力を使わない抵抗」であるとキング牧師は言う。 非暴力主義を通して、暴力を使う人間に、暴力とは生産性のない愚かな行為であることを自覚させる、という戦法である。 キング牧師も結局は暗殺されてしまうのだが、彼はこうした運動や、「I have a dream」というすばらしい言葉を後世に残した。