本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

作家を育てた特殊な父子関係を手紙から読む(2) ~フランツ・カフカ著『父への手紙』 新潮社『決定版カフカ全集3』より~

前回からの続き。 敏感な子供心は大人の矛盾をキャッチする。 しかしそれを言葉で口にすることはできない。 カフカの精神的プレッシャーは高まる。 ----- 「口答えはやめろ!」という嚇しと、そのさいに振りあげた手とは、すでに幼児期から付きまとっていま…

作家を育てた特殊な父子関係を手紙から読む(1) ~フランツ・カフカ著『父への手紙』 新潮社『決定版カフカ全集3』より~

西洋文化を見渡すと、ツルゲーネフの『父と子』やモーツアルトの手紙、あるいはフロイトの精神分析においても、あちらこちらで「私-対-父」という構図が目に入る。 カフカという作家はその典型というか、父との関係と作家としてのカフカの精神構造が濃厚に…

4月7日(土)、印刷と出版の歴史を学ぶ「本とITを研究する会 大人の遠足編」をトッパン印刷博物館にて開催(後編)

エントランスの出版印刷史の展示・解説を終え、待望の印刷工房に移動した。工房では10人ずつ2班に分かれ、活版印刷を体験した。 ◎印刷工房の様子 工房内では印刷機と大量の活字に囲まれ、活字マニアにとっては垂涎の空間である。 ◎英アデナ社製卓上活版印刷…

4月7日(土)、印刷と出版の歴史を学ぶ「本とITを研究する会 大人の遠足編」をトッパン印刷博物館にて開催(前編)

4月7日(土)、本とITを研究する会初のフィールドワークとして、江戸川橋のトッパン印刷博物館で観覧勉強会を開催した。今回は「大人の遠足」ということで、おやつとドリンクを片手に、学芸員の解説に耳を傾け、活版印刷ワークショップに参加した。18時の閉…

西洋にそびえる巨大思想山脈に取り組んでみた:『現象学の理念』(フッサール著)/『存在と時間』 (ハイデッガー著)

会社の有休消化の1ヶ月を費やし、退職後初の読書ということで、『現象学の理念』(エドムント・フッサール著)と『存在と時間』(マルティン・ハイデッガー著)を読み終えた。おのおの、今回読んだのが3度目だが、ようやく1割は理解できたか、という感じ。以…