本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

起業の「身体性」を示したプロフェッショナルのドキュメント:『新しい一歩を踏み出そう!』(守屋実著、ダイヤモンド社刊)(前編)

6月某日都内にて、新刊『新しい一歩を踏み出そう!』(ダイヤモンド社刊)を持ち寄り、著者の「守屋実さんを囲む会」を開催した。今回は、書籍からの引用とそのときに出た言葉をベースに、本書を紹介する。 まず、著者の守屋実氏は、巻末の自己紹介文の冒頭…

教養としての「文学」のすすめ

7月3日(水)には勉強会「AI導入は出版業界を救うか?」を開催する。5月10日のブログエントリーで書いたとおり、登壇者の二人であるITエンジニアの三井さんと文学YouTuberベルさんとで、事前MTGを実施した。このときの議事録を読みながら、本を巡った談話の…

「言葉とはなにか」を鋭くえぐった名著:『グラマトロジーについて』(ジャック・デリダ著)(後編)

(前編から続く) 「禅」に馴染みのある日本人には比較的理解しやすいかもしれない「言葉には意味がない」を西洋の哲学者がこのように解明し、事細かに解き明かそうとするのだが、日本人にとってはおなじみの「禅」がすでに説明している。道元は『正法眼蔵』…