本とITを考える

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本やニュースを読みながら、ITの未来を考えていきます

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その昔、情報とは文字だった。
情報技術/ITは、15世紀のドイツ、グーテンベルグによる活版印刷からはじまりまった。
文字を活字に分割し、活字を亜鉛合金で鋳造し、インクを盛り、紙に刷り込む機械の開発まで、文字情報を大量生産する一連の技術を、グーテンベルグは体系化し、実用化した。
グーテンベルグの技術は宗教と芸術、学問を通して出版の大衆文化を作り、一般市民はあまねく書物を手にできるようになった。
それから時を経ること500年。
活字もインクも紙もなく、文字を大量生産・流通できる技術が、デジタル情報革命によって確立された。
それが、いまのIT、ネットワーク、コンピューティングの世界である。
コンピューティングは文字だけでなく、画像や音声、動画など、データ化可能な情報のすべてをその手中に収めた。
そしていまや、膨大な情報はビッグデータとなり、人工知能/AIやディープラーニングにより、デバイスの小型化によるIoT、量子コンピュータによる超高速処理と相まって、第二のデジタル情報革命が起ころうとしている。
こうした、活字でできた文字で構成された本の世界から、データでできた情報で構成されたコンピュータの世界へと、情報の表現のスタイルはこの500年で劇的に変化した。

出版の大衆文化から生み出された現代の情報技術/ITは、一体、どんな未来に進むのだろうか。
人はなにをもってITをサービスとして受け止めるのだろうか。
私たちはビジネスの価値としてITを提供するために、この150年で激変した新しい資本主義社会を迎えるにあたり、どんな学びが必要なのだろか。
これらに関し、さまざまな本やニュースにあたり、哲学、歴史、宗教などの議論を通して考え、事物を編集、再定義することで、血の通ったIT社会を作るためのビジネスや教育のインサイトを手に入れる。そしてそれらを共有していくこと。これが、このサイトのゴールである。

付け加えれば、人の能力やモノ、コトから価値を生み出すリーダーは、数々の本を読み、自問自答を繰り返し、つねに「なぜ」を問い、学びを手にする。リーダーはその学びを行動として実装し、社会の先頭に立ち、自他と高度なコミュニケーションをとり、自律的に、事物をクリエイトする。有史以来いつでも変わらない、リーダーの姿である。その意味でも、第二のデジタル情報革命を迎えたIT社会の未来を、リーダーの視点から正しく読み解くには、急がば回れ、本からのアプローチが最も合理的だと考えている。

激動のAI時代に突入したことを機に、編集者として22年に渡り本を作ってきた当Blog管理者とともに、数々の書物やニュースを通し、ITの豊かな未来を真面目に考え、その成果として、言葉の通った豊かな社会を共有することができたら幸いです。

三津田治夫