本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本一美しい書籍:『マタイ受難曲』(磯山雅 著、東京書籍刊)

『マタイ受難曲』(磯山雅 著、東京書籍刊)のオリジナルは残念ながら現在絶版。文庫版にフォーマットを変え再刊されている。 このカバー、実は半透明のハトロン紙。これを外すと、光沢表紙へ4色で印刷されたイエス・キリスト像とバッハの楽譜が出てくる。 …

知られざる沖縄を伝える重要なテキスト:『つながる沖縄近現代史: 沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム』

(2022年5月14日、こんな本と出会っていた)明日で沖縄本土復帰50周年である。本作『つながる沖縄近現代史: 沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム』は、那覇空港の書店にて、カバーとオビが目に飛び込んできたので買ってみたものだ。以下、沖縄は非…

書籍の企画書をつくるためのノウハウ③ ~読者ペルソナ編~

本の企画書づくりにおいて、目次づくりの次によく受ける質問は、「読者ペルソナ」である。ペルソナとはあまり聞かない言葉かもしれないが、本来マーケティングの用語で、ここでは「読者像」のことを指す。ちなみにペルソナとはラテン語起源の言葉で仮面を意…