本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

読みました『ペンと剣』(エドワード・サイード著)~パレスチナのいまが見える、万人が読むべき古典名著~

サイードがラジオ出演したときの模様を収録した作品。難解な言葉や文脈がほとんどなく、読みやすい。
1994年という30年以上前の作品として、まったくの「いま」を予言しており、素晴らしく、また恐ろしい本だった。
パレスチナの悲惨な状況のいま(の方がさらに悲惨だろう)が書かれていた。
「強い言論人がいまの世の中からいなくなった」と思っていたが、まさに、サイードのような強い人物のことをイメージしていた。
サイードがいま生きていたら、なんと言っているだろう。
彼が生きていたら世界の言論は変わっていたのだろうか。いろいろと考えた。
ガザ地区は包囲されているうえに外部からミサイル攻撃されている。ゲットー以下だ。
実家の葛飾が異国人に統治され、帝釈天参拝もままならず、江戸川と荒川の向こうからミサイル攻撃を受けるようなもの。考えるだけでも恐ろしい。

三津田治夫