本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

「クイーンと私」【その1】:『Queen2』

写真の『Queen2』は、15歳のとき(1983年)、私が生まれて初めて購入した輸入盤LPレコード。
当時国内版LPというと2600円したが、輸入盤だと1700円で買えたので、葛飾の自宅からお茶の水まで電車賃節約のため自転車をこいで『Queen2』を買いに行ったものだ。

ジャケットがサランラップのような薄いビニールにくるまれており、爪でぴりッと開封すると輸入盤独特のにおいが漂ってきた記憶はいまだ新しい。

盤をターンテーブルに乗せたときの『Queen2』サウンドは衝撃的。
いまでも『Queen2』は個人的な愛聴盤。
旅行のときや野宿のとき、試験勉強のときなど、いつでも聞いていた。
いま聞いても、15歳当時の風景や空気、感情が、盤から出てくる音の中から浮かび上がってくる。

無人島にロックのアルバムを1枚だけ持っていってよい」と言われたら、私は迷わず『Queen2』と答える。
この1枚との出会いを境に、私はいろいろなロックを漁りはじめ、その後クラシックへとのめりこんでいった。
そんなきっかけを与えてくれた貴重な音源が『Queen2』だった。

三津田治夫