本とITを研究する

「本とITを研究する会」のブログです。古今東西の本を読み、勉強会などでの学びを通し、本とITと私たちの未来を考えていきます。

研修課題図書として取り上げた『学習する組織』(ピーター・センゲ著)

知活人で実施したつくば1泊リーダー研修の課題図書は『学習する組織』(ピーター・センゲ著)でした。仏陀、孔子、ソクラテス、キリスト、マホメット、道元、カント、ヘーゲル、マルクス、フロイト、ユング、レヴィ・ストロース、マリノフスキー、デリダ、な…

つくば1泊リーダー研修2日目、JAXAにて科学の粋に感動

研修2日目は、知活人のメンバーたちとJAXAの施設と展示を視察。屋外に展示されたロケットの巨大さに圧倒されました。 接近するとビスやリベットが精緻に打ち込まれており、これほど巨大な精密機器はほかになかろうと驚いていました。 技術は日進月歩で、ハー…

つくば1泊リーダー研修にてセミの羽化と生命の神秘に遭遇

パートナー企業の代表たちと、つくばにて1泊リーダー研修を「知活人」として行ってきました。1日目は視察と、『ティール組織』を題材にディスカッションとランチミーティングを終え、フィールドワークを実施。弘法大師に由来するといわれる湧き水近くで、羽…

日経ムック『DXスタートアップ革命』に関連し、守屋実さんと「経営者JP」井上和幸さんの対談収録を実施

日経ムック『DXスタートアップ革命』に関連し、守屋実さんと「経営者JP」の井上和幸さん、記者の内藤風香さんとの対談収録を実施しました。予定時間をオーバーしながらも、リクルートの話題からはじまり、起業や事業にまつわる終始意義深いお話が聞けました…

第33回・飯田橋読書会の記録:『ヴェニスに死す』(トーマス・マン著) ~「パンデミック、ツーリズム、美少年」の謎を解く~

ヴェニスといえば、ゴンドラが行き交う水の都、世界中のツーリストが集う名観光地、ユダヤ商人がヒロインのポーシャにまんまとやられるシェイクスピア作品の舞台であったりなど、非常にコンテンツ力の高いイタリアの土地である。 イタリアはドイツのアーティ…

日経ムック『DXスタートアップ革命』の、見本が届きました。

守屋実さん監修の日経ムック『DXスタートアップ革命』の、見本が版元から届きました。書店では7月8日(木)からお買い求めいただけます(税込み1980円)。 構想からアウトプットまでちょうど半年。DXという時代物の題材を、オフライン媒体において内容の濃さ…

7月発売の『DXスタートアップ革命』(日経ムック)、校了しました。

『DXスタートアップ革命』(日経ムック)のカバーデザインがまとまりました。本作の色校を持たれているのは、ADの大橋義一さん。ブックデザインの細部すべてにわたり、ご尽力いただきました。神は細部に宿るを実現していただきました。 そして本文もデータの…

7月刊行『DXスタートアップ革命』、ゲラがまとまってまいりました!

7月刊行の守屋実さん監修の日経ムック作品『DXスタートアップ革命』のゲラがまとまってまいりました。総勢12名の編集制作チームにて、鋭意進行中です。編集校閲結果はPDFに乗っていますので、実際にはゲラまっ赤っ赤です(汗)。 5月にロケットスタートを果…

DX時代のITエンジニアのための、キャリアづくりの考えるヒント ~要素技術とエンジニアリングの間に見えたもの~

先日、某IT人材企業の代表にお会いし、業界のことやエンジニアのキャリアのあり方などについて話を伺い、さまざまなキーワードを手にした。その中でもとくに、以下3つが印象に残った。 ・要素技術は時代とともに消える・エンジニアリングそのものは消えない…

読書ノート:『群衆と権力』(上・下)(エリアス・カネッティ著)

今回は、書評のベースとなる、本文からの抜粋などによる「読書ノート」をまとめてみた。20世紀の奇書『群衆と権力』全巻の外観を共有できたら幸いである。パラノイア患者あるいは権力者以上に群衆の諸性質をはっきり見抜く眼を具えている者はたしかにいない…

DXと問い、そしてアジャイル

先日、農林水産省が「「農業DX構想」の取りまとめについて」を発表した。「データ駆動型の農業経営により消費者ニーズに的確に対応した価値を創造・提供する農業(FaaS(Farming as a Service))への変革を進める」とし、日本古来の仕事である農業の世界に…

『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』の中国語簡体字・繁体字版の翻訳出版版権が販売決定

プレジデント社様から、『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』の中国語簡体字・繁体字版の翻訳出版版権が販売された、とのご連絡を受けました。この場を借りて、この企画に携わっていただいた関係者の方々に、厚くお礼申し上げます。これをもって近々、中…

私たちの生活を担う、「知足」の感性磨き

先日、作家の髙坂勝氏のWeb講演に参加してきた。同氏は千葉県匝瑳(そうさ)市で有機農業や再生可能エネルギーの普及にライフワークとして取り組まれている方である。延べ3時間におよぶスピーチと質疑応答は、まだまだ時間が足りないほどの、あっという間の…

能楽師、森澤勇司氏との世阿弥談話clubhouse会議、大盛況

3月23日(火)14時からのclubhouse、総勢38人にお集まりいただき、大盛況でした。改めて、ご参加に感謝いたします。イベントの会議をオープンで実施するというのは初の試みで、とても良い体験になりました。世阿弥の話が盛り上がりすぎて、会議なのか本編な…

『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』のDMを、全国の専門学校に発送いたしました。

今年も、『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』(プレジデント社刊)のDMを作成し、当社から全国の専門学校に送付させていただきました。4月からは都内IT系専門学校にて、教科書採用が入るとの連絡を受けました。大変ありがたいことです。深く、感謝いたし…

2月24日(水)、プロジェクト「知活人」のWebサイト・ローンチイベント、無事終了

2月24日(水)、プロジェクト「知活人」のWebサイト・ローンチイベント、無事終了しました。http://www.chi-iki-jin.jp/ 皆様お忙しい中、活発な意見交換とともに、たくさんのご参加を、ありがとうございました!また、たくさんの祝辞もいただき、深謝いたし…

ウィズ・コロナの物流から見えてきた、仕事・価値・「個」の本質【第2部】 ~キーパーソン・インタビュー:エルテックラボ代表、菊田一郎氏~

< 第2部:標準化、共有化、DX >前回は仕事の自動化と機械化、そこから見えてきた仕事とAIの本質について語っていただいた。また、ジャーナリストとしての菊田一郎氏の来歴について興味深い自分史をお聞かせいただいた。今回はその続編として、第2部をお届…

ウィズ・コロナの物流から見えてきた、仕事・価値・「個」の本質【第3部】 ~キーパーソン・インタビュー:エルテックラボ代表、菊田一郎氏~

<第3部:貧富、市場支配力、「個」のあり方>前回は、標準化全般にまつわる話と、DXやロジスティクスの未来に深くかかわるモノと情報の共有化について話をお聞かせいただいた。今回はその最終回として、第3部をお送りする。仕事の価値と貧富の本質はどこに…

ウィズ・コロナの物流から見えてきた、仕事・価値・「個」の本質【第1部】 ~キーパーソン・インタビュー:エルテックラボ代表、菊田一郎氏~

< 第1部:自動化とAI、ジャーナリストとしての来歴 > 2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、世界はまれにみる大混乱に陥った。緊急事態宣言やリモートワークの導入により街から人が消え、店舗は時短営業を余儀なくされ、閉店が相次ぎ…

第23回飯田橋読書会の記録:『最後の親鸞』(吉本隆明)/『歎異抄』(親鸞)

本会では過去に宗教関連の書籍としてイスラムを取り上げることがあったが、今回は仏教、浄土真宗の宗祖、親鸞の『歎異抄』と、それを扱った吉本隆明の評伝『最後の親鸞』の二冊を取り上げた。 宗教書という扱いづらい題材からか、または偶然か、今回は女性陣…

編集、この愛すべき仕事(後編)

(前編からの続き) 編集者のやりがいざっと、編集者の仕事の流れを見てきた。編集という仕事を選んだ限り、やはり、やりがいは欲しい。どんな仕事でも、給料をもらったり、売り上げがあがったときは、うれしく、ありがたい。そして、この仕事をやっていて良…

おかげさまで4年目を迎えました。

1月11日をもって、私が代表を務める出版プロデュース会社、株式会社ツークンフト・ワークスが、おかげさまで4年目を迎えました。ここまでやってこられたのは、ひとえに、支えていただいた皆様の力にほかなりません。この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。…

新年、あけましておめでとうございます。

新年、あけましておめでとうございます。また、たくさんの誕生日の言葉に、心から感謝いたします。言葉から、たくさんの元気と勇気をいただきました。毎年1人1人全員に返信できず、心苦しい限りです。返信と新年のあいさつにかえて、以下、書かせていただき…

第32回・飯田橋読書会の記録『生物はウイルスが進化させた』(講談社ブルーバックス、武村政春 著) ~ウイルスと生命の本質を探る~

ZOOMで開催の読書会ニューノーマル・バージョン第2回目。時宜にかなった話題として、今回は初のサイエンス書を取り上げることとなった。お題は『生物はウイルスが進化させた』である。 会場からは、「中身がよくわからない本」「理解のためにいろいろ読みま…

人と人とをつなぐ、本のチカラ

2014年1月25日に『トランスクリティーク』(柄谷行人 著)にてはじまった読書会、11月7日をもって、のべで32回の開催となった。そして次回から8年目を迎える。先日、その忘年会を開催した。 メンバーの増加やオフラインでの開催ができなくなるなど紆余曲折を…

編集、この愛すべき仕事(前編)

私は企業のシステムエンジニアとしての新入時代4年間を除いて、25年間編集者である。この間、本ばかりを作っていた。起業してからも、出版プロデュースを軸に、編集の仕事を手掛けている。なぜか知らないが、編集者になりたいという願望が強かった。業種を変…

12月3日(木)夜、「知活人」オンライン・ディスカッション「会社じゃ話せないコロナの本音を語り合う」を盛況にて開催

12月3日(木)夜、「知活人」オンライン・ディスカッション「会社じゃ話せないコロナの本音を語り合う」を開催しました。テーマを設けた初の会で、夜遅くまで、盛り上がりました。参加いただいた方々には、心から感謝いたします。 「会社じゃ話せない」とい…

若手編集者に向け、編集者育成半日研修を実施しました。

11月27日(金)、都内某編集制作企業にて、編集者育成半日研修を実施しました。 参加者の本そのものや編集制作に対する意欲の高さには驚きました。セミナーや勉強会で「哲学書を読むとよいです」とお勧めすると「なにがお勧めですか?」とたびたび聞かれるの…

斎藤勇哉さんが書かれた『動かしながら学ぶPyTorchプログラミング入門』が発刊されます。

11月21日(土)、順天堂大学の斎藤勇哉さんが書かれた、『動かしながら学ぶPyTorchプログラミング入門』(オーム社刊)が発刊されます。弊社株式会社ツークンフト・ワークスにて編集制作を担当させていただきました。斎藤勇哉さん、お疲れさまでした。Python…

第3回目の「知活人」オンライン・ディスカッション会、無事終了

知と地域のプロジェクト「知活人」オンライン・ディスカッション会(第3回目)、無事終了しました。【11/12(木)参加無料・ノンエンジニア大歓迎】知と地域のプロジェクト「知活人」オンライン・ディスカッション会ひきこもりの仕事支援を行う方、メディア…