当社、株式会社ツークンフト・ワークスが制作のお手伝いをしました新刊、「『エンジニアのためのWeb3開発入門』 ~イーサリアム・NFT・DAOによるブロックチェーンWebアプリ開発~」の見本が到着いたしました。ブロックチェーン技術が成熟しつつあり、Web3は…
作者は『現代美術史』(山本浩貴著)に記された日本現代美術史を取り上げ、「驚くべきことに〈ネオ・ダダ〉は〈ハイレッド・センター〉の項目の中で、赤瀬川原平を語る際(「赤瀬川原平とネオ・ダダ」という小見出しが付され)わずか10行の記述にとどまり、…
2月14日(水)、「顔OFF OK」ということで、IT開発現場のエンジニアたちが11人集まり、IT書籍著者・IT教育コンテンツ開発者の谷藤賢一氏を中心に、参加者たちとの現場ぶっちゃけ本音トーク「SEによる、SEのためのパワー交換会」を、のべで3時間行った。 独立…
2023年ラストの飯田橋読書会は、『アラブが見た十字軍』(アミン・マアルーフ著、 筑摩書房刊)を取り上げた。アラブが語られる際に、私たちの耳目に入る情報は西洋からのものがほとんどであるが、本作はアラブがいかに西洋から侵略されたのかという逆の視点…
クイーンの歌詞は、取りつく島のない、物寂しい、薄暗いものが多い。その対極に「バイシクル・レース」のような純粋な言葉遊びがあったり、クイーンの作り出す詩の世界のコンテキストは奥深く広い。 私が『クイーン詩集』を買った当時(大学生)も、クイーン…
FM番組「クラシック音楽への旅」のパーソナリティをつとめるピアニスト髙橋望が、本と音楽のコラボ・イベントを開催します。 ゲーテ、バッハ、三島由紀夫、シューベルト、川端康成、ショパン、E.T.A.ホフマン、シューマン、チャールズ・バーニーなど……。古今…
少女の頭蓋骨から作った杯を見たとか、川の上の娼館から落ちた娼婦が鰐に食われたとか、どこまでが本当でどこからが詩想なのか、境界線がほとんど見えない金子光晴(1895~1975年)の作品は面白い。本作は純粋な紀行文学、文明論、エッセイとして味読できる…
デビューアルバム『戦慄の女王』において、すでにクイーンは完成されていた。映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではこれ以前の、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが結成した「スマイル」の時代から描かれている。スマイルがあのままのバンドだったら、よ…
旅の物語や解剖学にまつわる昔話、量子力学、ショパンの心臓のエピソードなど、116の断章からなる不思議なポーランド文学。ポーランドと言えばお隣のウクライナが緊張状態で大変なことになっている。このような、西と東の狭間にある地理的状況と、それゆえの…
写真の『Queen2』は、15歳のとき(1983年)、私が生まれて初めて購入した輸入盤LPレコード。当時国内版LPというと2600円したが、輸入盤だと1700円で買えたので、葛飾の自宅からお茶の水まで電車賃節約のため自転車をこいで『Queen2』を買いに行ったものだ。 …
本日、2024年1月11日(木)をもちまして、当社株式会社ツークンフト・ワークスは創業7年目を迎えることができました。ここまで来られたのは、支えてくださった皆様のお力にほかなりません。ここをもって、厚くお礼を申し上げます。 2018年1月、雪が降りそう…
未完の中編ながらも、実は、本作は名著『魔の山』『ヴェニスに死す』にはめ込む挿話として構想されていたものだという。1922~1937年の作品。 トーマス・マン独特の、言葉をこねくり回したような表現と、この時代のドイツ語文学ならではの描写や文脈が盛りだ…
10月に亡くなった友人の元Toransgressor(トランスグレッサー)Bass、キクちゃんが住んでいたストラトフォード・アポン・エイヴォンの作家、シェイクスピア『リチャード三世』を読んでいた。 シェイクスピアの悲劇といえば『ハムレット』や『マクベス』『リ…
師走になると日本もしだいにキリスト教の雰囲気(クリスマス商戦)になっていくが、課題図書として読んだイスラム教をめぐる歴史書『アラブが見た十字軍』から一変し、今度は『ヨハネ受難曲』(礒山雅著)を読んだ。原曲を聞きながら何度も読むとさらに味わ…
前回の『昨日の世界』(シュテファン・ツヴァイク著)と打って変わって、今回は南米コロンビアのノーベル文学賞作家、ガルシア・マルケス(1928~2014年)の代表作、『百年の孤独』(原作1967年発表。日本発表1972年)を取り上げた。 架空の町マコンドを舞台…
90年代の日本企業では、経営者が従業員に対して「経営者意識を持って仕事に臨め」「つねに強い危機感を持て」と檄を飛ばしている場面がしばしば見られた。 実際に企業で従業員が経営者意識を持ってしまったら大変なことになる。従業員が役員をクビにしたり、…
昨今の課題であるパレスチナ問題を深く知ろうということで、今年最後の読書会のテーマとして取り上げられた作品。十字軍とパレスチナ問題の大きな違いは、やる側がバチカンかアメリカかという点。しかしやられる側はつねにアラブ人である。 歴史とは常に勝者…
ChatGPTというAIが登場することにより、人間のやるべきことが人間の鏡としてのAIに映し出されてきたことは、前回に書いた。 人間とAIの違いがわからなくなってきたのだ。ChatGPTは人間のような振る舞いで人間に似た答えを出してくる。それは当たり前である。…
ハンナ・アーレント(1906~1975年)と聞くと、全体主義批判の社会学者、ハイデッガーの元カノだったというイメージが先行するが、実際、本作『人間の条件』(1958年)とはどういった作品なのだろうか。先入観を排除して頭をクリアにし、独自解釈を施してみ…
COVID19による人間の移動の制約でグローバル物流が分断され、世界の物の動きが停滞した。物不足、世界インフレが発生。さらには戦争が追い打ちをかけ、状況を複雑化させている。この問題を起点に、本作の論旨が展開される。 パンデミック終息後もいまだ世界…
今回の課題図書は、2度目に取り上げることになったオーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイク(1881~1942年)の自伝、『昨日の世界』(1942年)であった(ちなみに前回は『人類の星の時間』)。 定例読書会の課題図書として私が初めて選書した作品で、…
ChatGPTが巷で大流行だ。一時の過熱ぶりからは落ち着いてきたとはいえ、この言葉を聞かない日はない。イーロン・マスクなどシリコンバレー系の識者が意味ありげな発言をしたり、新バージョンに対する期待感、ビジネスの根底を書き換えるのではないかという不…
近ごろは世の中が多様化し、教育の世界でも多様化に対応するべく、STEAM(Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学))という言葉が使われ出している。 無意識に多様化という言葉を使ってしまったが、本…
『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』 の、中国語簡体字版の見本がプレジデント社から到着いたしました。 コンパクトに美しくまとまっており、各国の編集者や読者の嗜好の違いを知るとともに、率直に、感動しました。 これにて、日本語原版にあわせ、韓国…
歴史とはなんだろうか?歴史とは、過去に記述された文献や、人類が作り上げた物体の蓄積である。そして歴史学とは、これらを採集・解釈・再構成し、いまに生きる私たちの知恵として役立てるための学問である。また、歴史にはエンタテイメントの要素もある。…
シュテファン・ツヴァイク(1881~1942年)の自伝、『昨日の世界』を読み終えた。定例読書会の課題図書として、私が初めて選書した作品。選書しておいて、647ページの大作を手にして一瞬面くらったが、私にとって非常に興味深い内容で、一気に読むことができ…
日本が年々国際競争力を失う中、たびたび「イノベーション」という言葉が引き合いに出される。 先日とあるセミナーに参加し、印象深い公式をお見せいただいた。それは クリエイション × オペレーション = イノベーション である。いまの日本人は、アイデア…
森鴎外と聞くと、あまりにも古い作家だったり、国語の教科書を思い出したりなどと、なんだか遠い、お勉強の世界にある作家だというイメージを持つ人が少なくないかもしれない。 今回取り上げる『舞姫・阿部一族』は、明治(とはいえ生まれは幕末)の文豪、森…
これはおもしろい。大作ファンタジー。エンデの世界観は壮大で好感が持てる。作品の使命とは、世界の可視化である。しかもエンデの場合は児童文学という領域で、大人が作り上げている世界を可視化している。 『モモ』が経済学の物語であるとしたら、『はてし…
先日、当社株式会社ツークンフト・ワークスが企画と制作を担当した、『ビジネスサイトを作って学ぶ WordPressの教科書 Ver.6.x対応版』が発刊されました。 本作の第1版が発刊されたのは2012年3月。あれから11年の月日が流れ、当時としては考えづらかった、簡…